okaa-tyannmatigaenn3naのブログ

一介のおたくが好きなことを好きなように書きます

数字で見るRWBY

毎度毎度口を酸っぱくして言っているが、RWBYは非常に強度を備えた作品である。南米の文学お化けホルヘ・ルイス・ボルヘスが『七つの夜』第一夜でダンテの『神曲』を読まない選択肢はない、と言ったがごとく、それは幾何学的な美しさをも備えていることをここに記したい。

結論から言って、現時点でRWBYを構成している数字は4、6、8、12の4つだと推測できる。

一度振り返ってみてほしい。1チームの人数、レムナントに存在する王国の数、ダストの種類、何かとRWBYには4という数字がつきまとう。Vol.2は4話ごとに大きな一区切りがつき、Vol.1は8話ずつだった。これはなぜだろうか?答えは、Vol.2 ep2で示されたようにまさしくレムナントの世界が盤上のゲームであるからだ。

さきほどの数字モチーフについては、劇中でたびたび現れるチェスからの引用が多い。以下は、チェス愛好家諸氏らには言い古された、やや退屈な話かもしれないがどうかご容赦願いたい。

チェスは6種16個の駒、それぞれポーンが8個、ルーク、ビショップ、ナイトが2個ずつ、キングとクイーンが1個ずつ、これを対戦相手のものも含めて32個の駒が縦横8×8=64マスの盤に揃う。チェスの源流とされるチャトランガは4人で遊ぶルールがあったとされ、その場合5種8個の駒を並べ、うちポーンに相当する駒は4つ並ぶ。その後シャトリンジになって駒が6種16個に変わる。千一夜物語の一節「ザイン・アル・マワシフの恋」にはシャトランジを表した記述があり、「黒檀と象牙造りで、四隅が金の将棋盤」「駒は紅と白、紅い駒はルビー細工で、白い駒は水晶細工でした。」とある。チームRWBYの4色がここに示されているが、象牙と水晶を色とみなして加えるなら言及されているのは6色になる。

6色と言えば虹だ。これについてはwikipediaから引用しよう。

虹 - Wikipedia

現在のアメリカでは一般的に赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の6色と認識され、ドイツでは物理の教科書でスペクトル分類と合わせて赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の6色、またはニュートンの名とともに藍(インディゴ)を加えて7色としていて、人々の認識もさまざまである。

オズピンやグリンダのモチーフ元である『オズの魔法使い』1939年のミュージカル映画版にはOver the rainbowという歌もある。


Somewhere Over The Rainbow / 虹の彼方へ - YouTube

 

Vol.1ep7でヤンとブレイクがたどり着いた神殿にあったチェスの駒置き場は合計20個で、二人が辺りを見回すシーンでは駒が極力画面に6個ずつしか入らないようにカメラが動く。

http://youtu.be/z8wPhihrzvU?t=2m18s

Vol.2 ch2で遊んでいたボードゲームには会話からサイコロが使われていることがわかる。サイコロは四角形6つからなる6面体で、4×6=24。チェスの駒は白黒含めて全32個だが、うちポーンだけを抜くと24個になる。

Vol.2 ch7ではシンダーがCCTに侵入し何かを仕掛け、CCTの画面にポーンの駒が表示される。

http://youtu.be/0-f-mGvOba8?t=11m20s

シンダーの真後ろにある画面の数は6+6+10=32、チェスに戻ると駒は白黒含めて32個である。32個の画面がその左右にも同じようにあるとすれば計96個、96を駒の種類である6で割ると16。Vol.1は全16のエピソードで構成されている。

これ以上はもう考えることさえ恐ろしくて書けない。